分野:相続

四択問題

 民法上の贈与に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 贈与契約は、当事者の一方が自己の財産を無償で相手方に与える意思表示をすることにより成立し、相手方が受諾する必要はない。
  2. 定期贈与とは、贈与者が受贈者に対して定期的に財産を給付することを目的とする贈与をいう。
  3. 負担付贈与とは、贈与者が受贈者に対して一定の債務を負担させることを条件とする贈与をいう。
  4. 死因贈与とは、贈与者の死亡によって効力が生じる贈与をいう。



解答

1

解説

 1.は不適切。民法第549条で「贈与は、当事者の一方が自己の財産を無償で相手方に与える意思を表示し、相手方が受諾をすることによって、その効力を生ずる。」と定められています。

 よって、贈与に関する契約は、相手方の受諾がないかぎり成立しません。

 2.は適切。なお、定期贈与は贈与者または受贈者の死亡によって失効します。

 3.は適切。例えば、住宅ローンが残っているマンションを贈与し、受贈者がそのローン残高を引き継ぐケースなど、受贈者に一定の債務を負担させる贈与契約を負担付贈与契約といいます。

 4.は適切。死因贈与は、贈与者(あげるほう)と受贈者(もらうほう)との間で「贈与者が死んだら●●という資産を受贈者にあげるね」と約束することで、贈与者の死亡によってその効力が生じます。

 なお、死因贈与により受贈者が取得した財産は、遺贈により取得した財産として相続税の課税対象になります。