2020年1月試験

FP2級 学科試験 2020年1月 問11(過去問解説)

四択問題

分野:リスク

生命保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 低解約返戻金型終身保険は、他の契約条件が同じで低解約返戻金型ではない終身保険と比較して、保険料払込期間中の解約返戻金が低く抑えられており、割安な保険料が設定されている。
  2. 養老保険は、被保険者に高度障害保険金が支払われた場合、保険期間満了時に満期保険金から高度障害保険金相当額が控除された金額が支払われる。
  3. 収入保障保険の死亡保険金を年金形式で受け取る場合の受取総額は、一時金で受け取る場合の受取額よりも多くなる。
  4. 定期保険特約付終身保険(更新型)では、定期保険特約を同額の保険金額で自動更新すると、更新後の保険料は、通常、更新前よりも高くなる。



解答

2

解説

1.は適切。低解約返戻金型終身保険は、一般の終身保険と比べて保険料が安く済む反面、保険料払込期間中の解約返戻金の返戻率が低く押さえられています。

  • 低解約返戻金型終身保険の特徴
  • メリット:一般の終身保険と比べて保険料が安い
  • デメリット:一般の終身保険と比べて保険料払込期間中の解約返戻金の返戻率が低い

よって、低解約返戻金型終身保険を保険料払込期間中に中途解約した場合の解約返戻金は、支払保険料以外の契約条件が同じで低解約返戻金型ではない終身保険の解約返戻金よりも少なくなります。

なお、保険料払込終了後の解約返戻金は、一般の終身保険と同水準になります。

2.は不適切。養老保険は、一定期間内に死亡した場合は「死亡保険金」を、一定期間内に高度障害に認定された場合は「高度障害保険金」を、満期まで生存していた場合は「満期保険金」を受け取ることができます。3つの保険金は全て同額です。

保険金の支払事由に該当し、保険金が支払われた時点で契約が消滅するため、高度障害保険金と満期保険金を重複して受け取ることはできません。

3.は適切。年金形式で受け取る場合は受取期間中の運用分も加算されるため、一時金で受け取る場合よりも受取総額は多くなります。

4.は適切。定期保険特約付終身保険には「全期型」と「更新型」の2種類があります。

「更新型」で定期保険特約を同じ保障内容で自動更新した場合、更新時の年齢を基準にして保険料が再計算されるため、更新後の保険料は上がります。

なお、「全期型」の保険料は、保険料払込期間満了まで変わりません。

FP2級 過去問解説 全問リスト

【試験回別】過去問解説
FP2級 過去問解説

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です