2020年9月試験

FP2級 学科試験 2020年9月 問16(過去問解説)

四択問題

分野:リスク

傷害保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、特約については考慮しないものとする。

  1. 傷害保険では、他の契約条件が同一の場合、保険料は被保険者が男性の方が女性よりも高くなる。
  2. 普通傷害保険では、細菌性食中毒は補償の対象とならない。
  3. 家族傷害保険では、記名被保険者またはその配偶者と生計を共にする別居の未婚の子は被保険者となる。
  4. 海外旅行傷害保険では、海外旅行中に発生した地震によるケガは補償の対象となる。



解答

1

解説

1.は不適切。傷害保険は、被保険者の年齢や性別ではなく職業によって保険料が決まります。ケガをする可能性の高い職業の保険料は高く、逆にケガをする可能性の低い職業の保険料は安く設定されています。

2.は適切。普通傷害保険は、細菌性食中毒や病気、旅行中に発生した地震・噴火またはこれらによる津波によるケガは補償の対象になりません。

3.は適切。家族傷害保険は、被保険者だけでなく配偶者や子供など対象となる家族全員のケガに備えて入る保険です。

「家族」の範囲は、被保険者・配偶者・生計を共にする同居親族はもちろんのこと、生計を共にする別居の未婚の子(ex.大学進学のために実家を出て一人暮らししている学生など)も含まれます。

4.は適切。海外旅行傷害保険は、交通事故や旅行中の食事を原因とする細菌性食中毒だけでなく、病気や旅行中に発生した地震・噴火またはこれらによる津波によるケガも補償の対象になります。

各保険の補償対象まとめ
普通傷害保険 国内旅行傷害保険 海外旅行傷害保険
交通事故などの不慮の事故(国内) ◯:対象 ◯:対象
交通事故などの不慮の事故(海外) ◯:対象 ◯:対象
細菌性・ウイルス性の食中毒 ×:対象外 ◯:対象 ◯:対象
地震・噴火・津波を原因とする傷害 ×:対象外 ×:対象外 ◯:対象
病気 ×:対象外 ×:対象外 ◯:対象
自殺 ×:対象外 ×:対象外 ×:対象外

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