2020年9月試験

FP2級 学科試験 2020年9月 問36(過去問解説)

四択問題

分野:タックス

法人税の仕組みに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 法人税の各事業年度の所得の金額は、企業会計上の利益の額に、法人税法による加算・減算などの所定の申告調整を行って算出する。
  2. 期末資本金の額等が1億円以下の一定の中小法人に対する法人税の税率は、所得金額のうち年1,000万円以下の部分については軽減税率が適用される。
  3. 法人税の確定申告書は、原則として、各事業年度終了の日の翌日から2か月以内に、納税地の所轄税務署長に提出しなければならない。
  4. 法人税における事業年度とは、法令または定款等により定められた1年以内の会計期間がある場合にはその期間をいう。



解答

2

解説

1.は適切。課税所得(税法上の利益)は、収益から費用を差し引いて求めた当期純利益(会計上の利益)に必要な調整を加えて計算します。

収益-費用=当期純利益

当期純利益+(益金算入+損金不算入)-(益金不算入+損金算入)=課税所得

課税所得×法人税率=法人税額

2.は不適切。中小法人に対する法人税の税率は、所得金額のうち年800万円以下の部分については軽減税率(15%)が適用されます。

  • 期末の資本金の額が1億円超(大法人):税率23.2%
  • 期末の資本金の額が1億円未満(中小法人)
  • 所得金額のうち年800万円以下の部分:税率15%
  • 所得金額のうち年800万円超の部分:税率23.2%

3.は適切。なお、中間申告による納付期限も、上半期終了の日の翌日から2か月以内に提出する必要があります。

4.は適切。通常、会計期間は1年です。

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