2021年9月試験

FP2級 学科試験 2021年9月 問3(過去問解説)

四択問題

分野:ライフ

労働者災害補償保険(以下「労災保険」という)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 労災保険の適用を受ける労働者には、雇用形態がアルバイトやパートタイマーである者は含まれない。
  2. 業務上の負傷または疾病が治癒したときに身体に一定の障害が残り、その障害の程度が労働者災害補償保険法に規定する障害等級に該当する場合、障害補償給付が受けられる。
  3. 労災保険の適用事業所の事業主は、その営む事業において使用する労働者数の多寡にかかわらず、労災保険の特別加入の対象となる。
  4. 労災保険の保険料を計算する際に用いる保険料率は、適用事業所の事業の種類による差異はない。



解答

2

解説

1.は不適切。労災保険は(雇用形態にかかわらず)雇用されているすべての労働者が対象になります。よって、アルバイトやパートタイマー、日雇い・外国人労働者なども含まれます。

2.は適切。障害等級は後遺障害のレベルに応じて14段階(第1級~第14級)に分類され、障害特別支給金や障害特別年金・障害特別一時金が支給されます。

3.は不適切。事業主は、原則として労災保険の対象になりません。

ただし、一定の要件を満たす場合に限り労災保険に任意加入することができます。この制度を特別加入制度といいます。

なお、上記の「一定の要件」にはいくつか種類がありますが、タクシー運転手や大工の一人親方、労働者数が一定数以下の中小企業の事業主などです。大企業の事業主は対象になりません。

4.は不適切。労災保険の保険料率は業種によって異なります。

例えば…危険度が相対的に高い「金属鉱業」は1,000分の88(=8.8%)、危険度が相対的に低い「金融業」は1,000分の2.5(=0.25%)になっています。

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