2021年1月試験

FP3級 学科試験 2021年1月 問14(過去問解説)

正誤問題

分野:金融

外貨預金の預入時に、預金者が円貨を外貨に換える際に適用される為替レートは、預入金融機関が提示するTTBである。




解答

×(不適切)

解説

為替レートには「TTS(対顧客電信売相場)」「TTM(仲値)」「TTB(対顧客電信買相場)」の3種類があります。

  • TTS(対顧客電信売相場)とは、「Telegraphic Transfer Selling rate」の略語です。金融機関が顧客に外貨を売って円を買う時に使う為替レートです。
  • TTM(仲値)とは、「Telegraphic Transfer Middle rate」の略語です。TTS・TTBの基準となる為替レートで、TTSとTTBのちょうど中間の値になります。
  • TTB(対顧客電信買相場)とは、「Telegraphic Transfer Buying rate」の略語です。金融機関が顧客から外貨を買って円を売る時に使う為替レートです。

ここで使う「売る」「買う」は、顧客側ではなく金融機関側から見た「売る」「買う」です。逆に考えてしまう方が多いので、間違えないように気をつけましょう。

本問は、問題文に「預金者が円貨を外貨に換える際に適用される為替レート」とあるので、金融機関側からすると外貨を売って円を買うことになります。よって、TTBではなくTTSの為替レートを使います。

田口先生1
田口先生
本問は、2017年5月試験の第14問とほとんど同じ問題です!

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