四択問題
分野:金融
投資信託のディスクロージャー等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 投資信託委託会社は、定期的に「交付運用報告書」を作成し、原則として、販売会社を通じて投資家に交付しなければならない。
- 投資信託にかかる費用のうち、運用管理費用(信託報酬)や監査費用は、投資信託を保有している投資家が間接的に負担するものであり、基準価額の計算の際に控除される。
- 投資信託の販売会社は、投資信託(対象外とすることが認められている投資信託を除く)を保有している投資家に対して、分配金の受取りや一部解約等を反映した総合的な損益状況を通知しなければならない。
- 投資信託の運用評価には、定性評価と定量評価があるが、投資信託の過去のリスクやリターンの実績に基づいて運用成果を評価することを定性評価という。
解答
4
解説
1.は適切。なお、交付運用報告書には、投資信託の「過去の運用実績」や「現在の運用状況」等が記載されています。
2.は適切。投資信託に関するコストは、購入時に発生する「購入時手数料」、本問でも問われている運用管理費用(信託報酬)や監査費用など、保有時に発生する「運用管理費用(信託報酬)」、売却時に発生する「信託財産留保額」の3つに分類することができます。
3.は適切。「投資信託及び投資法人に関する法律」の第14条で、「投資信託委託会社は、投資信託財産の計算期間の末日ごとに、運用報告書を作成し、当該投資信託財産にかかる知れている受益者に交付しなければならない」と規定されています。
4.は不適切。投資信託の過去のリスクやリターンの実績に基づいて運用成果を評価することを定量評価といいます。
定性評価とは、数字に現れない情報…例えば、運用哲学や運用体制、ファンドマネージャーの資質等を分析・評価する方法です。
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