2017年1月試験

FP2級 学科試験 2017年1月 問19(過去問解説)

四択問題

分野:リスク

損害保険を活用した家庭のリスク管理に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 自動車同士の事故だけでなく、電柱や橋と接触した場合の所有する自動車の修理費に備えて、自動車保険の車両保険を一般条件にして契約した。
  2. 高校生の息子が自転車で通学中に歩行者にケガをさせて治療費の負担が必要となる場合に備えて、自宅の火災保険契約時に個人賠償責任(補償)特約を付帯した。
  3. 国内旅行中に友人から借りたビデオカメラを誤って壊して修理費の負担が必要となる場合に備えて、国内旅行傷害保険契約時に個人賠償責任(補償)特約を付帯した。
  4. 草野球の練習中のケガによる入院や通院の治療費に備えて、普通傷害保険を契約した。



解答

3

解説

1.は適切。車両保険には、幅広い事故をカバーする「一般条件」と、単独の自損事故や当て逃げ事故などが対象外となる「車対車・限定危険」の2種類があります。

2.は適切。個人賠償責任(補償)特約は、日常生活において他人にケガをさせたり、他人の物を壊してしまった場合に生じる損害賠償責任に備えて入る保険です。

人間だけでなくペットが起こした事故も補償の対象になること、また、1つの契約で家族全員(本人・配偶者・生計を一にする親族・生計を一にする別居の未婚の子など)が補償の対象になること、の2点が大きな特徴です。

なお、故意による事故や業務中の事故、車両に関する事故、他人から借りた物を壊した場合などは補償の対象外になります。

  • 他人の物を壊した場合:個人賠償責任補償特約の補償対象になる。
  • 他人から借りた物を壊した場合:借用財物にあたるため、個人賠償責任補償特約の補償対象にならない。

3.は不適切。国内旅行傷害保険の個人賠償責任(補償)特約は、旅行中に誤って他人にケガをさせたり、店の展示物などを壊したりして損害賠償責任を負うことになった場合に備えるものです。友達に借りたビデオカメラを壊してもこの特約の対象にはなりません。

4.は適切。普通傷害保険は、スポーツ中のケガも補償されます。

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