2019年9月試験

FP2級 学科試験 2019年9月 問10(過去問解説)

四択問題

分野:ライフ

決算書に基づく経営分析指標に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 固定比率は、自己資本(株主資本)に対する固定資産の割合を示したものであり、一般に、この数値が高い方が財務の健全性が高いと判断される。
  2. 損益分岐点売上高は、「固定費÷限界利益率」の算式によって求めることができる。
  3. 自己資本比率(株主資本比率)は、総資産に対する自己資本(株主資本)の割合を示したものであり、一般に、この数値が高い方が財務の健全性が高いと判断される。
  4. 当座比率は、その企業の短期の負債に対する当座資産による支払能力を評価するための指標であり、一般に、この数値が高い方が望ましいとされる。



解答

1

解説

1.は不適切。自己資本に対する固定資産の割合を「固定比率」といいます。

固定資産÷自己資本=固定比率

返済義務のない自己資本が多ければ多いほど固定比率は低くなるため、一般に、固定比率が低いほうが財務の健全性が高いと判断されます。

2.は適切。損益分岐点売上高は、「固定費÷限界利益率」の算式で求めることができます。なお、限界利益率は、売上高から変動費を差し引いて計算した限界利益(貢献利益)を売上高で除して求めます。

売上高-変動費=限界利益

限界利益÷売上高=限界利益率

固定費÷限界利益率=損益分岐点売上高

3.は適切。総資本に対する自己資本の割合を「自己資本比率」といいます。

自己資本÷総資本=自己資本比率

  • 総資本の内訳
  • 自己資本:資本金など(返済義務なし)
  • 他人資本:借入金など(返済義務あり)

返済義務のない自己資本の占める割合が大きければ大きいほど自己資本比率は高くなるため、一般に、自己資本比率が高いほうが財務の健全性が高いと判断されます。

4.は適切。流動負債に対する流動資産の割合を「流動比率」、流動負債に対する当座資産の割合を「当座比率」といいます。どちらも短期的な支払能力を判断する指標です。

流動資産÷流動負債=流動比率

当座資産÷流動負債=当座比率

  • 流動資産の内訳
  • 当座資産:現金や貸付金、有価証券など(現金化しやすい→換金性が高い)
  • 棚卸資産:商品など(現金化しにくい→換金性が低い)

換金性の高い(=支払能力の高い)当座資産が多ければ多いほど当座比率は高くなるため、一般に、当座比率が高いほうが望ましいとされます。

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