分野:金融

四択問題

 固定利付債券(個人向け国債を除く)の一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 債券を発行体の信用度で比較した場合、他の条件が同じであれば、発行体の信用度が高い債券の方が債券の価格は低い。
  2. 債券を償還までの期間の長短で比較した場合、他の条件が同じであれば、償還までの期間が長い債券の方が、利回りの変化に対する価格の変動幅は大きくなる。
  3. 表面利率が最終利回りよりも低い債券の価格は、額面価格を下回る。
  4. 市場金利が上昇すると、通常、債券の利回りは上昇し、債券の価格は下落する。



解答

1

解説

 1.は不適切。発行体の信用度が高ければ高いほど信用リスク(貸したお金が返ってこない可能性)が低くなるため、債券価格は高くなります。

発行体の信用度↑ → 信用リスク↓ → 債券価格↑

 2.は適切。債券価格の変動幅は、償還までの期間が長いほど大きくなります

 例えば…償還までの期間が1年の債券と20年の債券があったとします。市場金利が1%上昇した場合、償還までの期間が1年の債券の価格は約1%下落しますが、20年の債券の価格は10%超も下落します。

 3.は適切。最終利回りの計算式は以下のとおりです。

最終利回り(%)={表面利率+(額面単価-購入単価)/残存年数}/購入単価×100

 例えば、表面利率3%、残存期間4年の固定利付債券を、額面100円あたり99円で購入した場合の(単利)最終利回りは、以下のように計算することができます。

最終利回り(%)={3+(100-99)/4}/99×100=3.2828…

 よって、表面利率(3%)が最終利回り(3.2828…%)よりも低い債券の価格(99円)は、額面価格(100円)を下回ります。

 4.は適切。市場金利が上昇した場合、(金利が低い時に購入した)債券を売って他の有利な金融商品に乗り換える人が増えます。よって、市場金利の上昇は債券価格の下落要因になります。

 また、債券価格が下落すると、債券の利回りの計算式の分母が小さくなるので、結果的に利回りは上昇します。

市場金利↑ → 債券価格↓ → 利回り↑