四択問題
分野:金融
経済指標に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 景気動向指数は、生産、雇用などさまざまな経済活動での重要かつ景気に敏感に反応する指標の動きを統合することによって作成された指標であり、コンポジット・インデックス(CI)を中心として公表される。
- 消費動向指数は、家計調査の結果を補完し、消費全般の動向を捉える分析用のデータとして作られた指標であり、世帯消費動向指数(CTIミクロ)と総消費動向指数(CTIマクロ)の2つの指標体系で構成される。
- 全国企業短期経済観測調査(日銀短観)は、全国の企業動向を的確に把握し、金融政策の適切な運営のために、統計法に基づいて日本銀行が行う調査であり、全国の約1万社の企業を対象に、四半期ごとに実施される。
- マネーストック統計は、金融部門から経済全体に供給されている通貨の総量を示す統計であり、一般法人、金融機関、個人、中央政府、地方公共団体などの経済主体が保有する通貨量の残高を集計したものである。
解答
4
解説
1.は適切。景気動向指数は、内閣府が毎月発表している景気指標です。
景気変動の大きさやテンポを把握するための指標である「CI(コンポジット・インデックス)」と、景気変動の経済部門への浸透度・波及度を把握するための指標である「DI(ディフュージョン・インデックス)」の2種類があります。
2.は適切。消費動向指数は、総務省統計局が毎月発表している経済指標です。
世帯の消費支出の平均額の推移を示す指数である「世帯消費動向指数(CTIミクロ)」と、世帯全体の消費支出総額の推移を推測する指数である「総消費動向指数(CTIマクロ)」の2つの指標体系で構成されています。
3.は適切。日銀短観は、全国の約1万社の企業を対象とした景気動向に関するアンケート調査で、日本銀行が四半期ごとにまとめている報告書です。
製造業17業種と非製造業14業種が調査の対象になっており、毎年4月上旬・7月上旬・10月上旬・12月中旬に、それぞれ3月・6月・9月・12月の調査結果が公表されます。
4.は不適切。マネーストック統計は、日本銀行が毎月発表している経済指標です。
中央政府や金融機関を除く一般法人・個人・地方公共団体などの通貨保有主体が保有する通貨量の残高を集計したものです。
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