2020年1月試験

FP2級 学科試験 2020年1月 問31(過去問解説)

四択問題

分野:タックス

所得税の原則的な仕組みに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 所得税は、納税者が申告をした後に、税務署長が所得や納付すべき税額を決定する賦課課税方式を採用している。
  2. 所得税法では、所得税の納税義務者を居住者、非居住者、内国法人、外国法人に分類して、それぞれ納税義務を定めている。
  3. 所得税では、課税対象となる所得を14種類に区分して、それぞれの所得の種類ごとに定められた計算方法により所得の金額を計算する。
  4. 課税総所得金額に対する所得税額は、課税総所得金額の多寡にかかわらず、一律20%の税率により計算する。



解答

2

解説

1.は不適切。税金の納付方法は「申告納税方式(納税者が税額を計算する)」と「賦課課税方式(国などが税額を計算し、納税者に通知する)」の2つがありますが、所得税は申告納税方式です。

  • 申告納税方式:所得税、法人税、相続税など
  • 賦課課税方式:住民税、固定資産税など

2.は適切。所得税法では、所得税の納税義務者を以下の4つのグループに分類して、それぞれ納税義務を定めています。

  • 居住者:日本国内に住所があるor現在まで引き続いて居住している個人
  • 非居住者:居住者以外の個人
  • 内国法人:日本国内に本店または主たる事務所がある法人
  • 外国法人:内国法人以外の法人

3.は不適切。利子所得・配当所得・不動産所得・事業所得・給与所得・退職所得・山林所得・譲渡所得・一時所得・雑所得の10種類に区分されます。

各所得の頭文字をとった「りはいふじきゅうたいさんじょういちざつ(利配不事給退山譲一雑)」という謎の呪文を覚えましょう。

4.は不適切。所得税の計算にあたっては、課税される所得金額を7つに区分したうえで、それぞれの区分ごとに決められた税率(5%~45%)を適用する超過累進税率が適用されます。

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