四択問題
分野:ライフ
下記の〈X社の貸借対照表〉に基づく財務分析に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、X社の当期純利益は800百万円である。
- X社の自己資本比率は、80%である。
- X社の流動比率は、800%である。
- X社の固定長期適合率は、50%である。
- X社の自己資本当期純利益率は、5%である。
解答
3
解説
本問は、企業の貸借対照表(バランスシート)から数値を読み取り、企業の安全性や収益性を測る財務分析(各種比率の計算)に関する問題です。
貸借対照表や損益計算書の数字を組み合わせて計算することで、この会社は短期的に倒産する危険がないか(流動比率)、長期的な借金のバランスは健全か(固定比率・固定長期適合率)、株主のお金を使って効率よく利益を出しているか(自己資本当期純利益率=ROE)などを客観的な数字で評価する手法です。
- 〇(適切):記述の通りです。自己資本比率は、企業の総資本のうち、返済する必要がない自己資本がどれくらいの割合を占めているかを示す安全性の指標です。計算式は「自己資本(純資産合計)÷総資本(負債・純資産合計)×100」になります。資料の数値を当てはめると「16,000百万円÷20,000百万円×100=80%」となり、正しい記述となります。
- 〇(適切):記述の通りです。流動比率は、1年以内に現金化できる資産(流動資産)で、1年以内に返さなければならない借金(流動負債)をどれだけカバーできているかを示す、短期的な支払能力(安全性)の指標です。計算式は「流動資産÷流動負債×100」になります。資料の数値を当てはめると「12,000百万円÷1,500百万円×100=800%」となり、正しい記述となります。
- ✕(不適切):「50%」という点が誤りです。正しくは「約43.2%」です。
固定長期適合率は、長期的に使用する固定資産を返済不要な自己資本と長期的な借金である固定負債の合計額でどれだけ賄えているかを示す指標です。計算式は「固定資産÷(自己資本+固定負債)×100」です。資料の数値を当てはめると「8,000百万円÷(16,000百万円+2,500百万円)×100=43.243…%」になります。
なお、本肢の「50%」という数字は、分母を自己資本のみで計算する固定比率(8,000百万円÷16,000百万円×100=50%)の計算結果です。 - 〇(適切):記述の通りです。自己資本当期純利益率(ROE)は、株主から集めた資金(自己資本)を使って、企業がどれだけ効率よく最終的な利益(当期純利益)を稼ぎ出したかを示す収益性の指標です。計算式は「当期純利益÷自己資本×100」になります。問題文に記載されている当期純利益800百万円を使って計算すると「800百万円÷16,000百万円×100=5%」となり、正しい記述となります。
田口先生
本問では、主に貸借対照表に関する財務分析が問われていますが、損益計算書の基本的な構成もきちんと押さえておきましょう。売上高から売上原価を差し引いた残りが売上総利益、売上総利益から販売費及び一般管理費を差し引いた残りが営業利益、営業利益に営業外収益・営業外費用を加減した残りが経常利益です。最後に、経常利益に特別利益・特別損失を加減した残りが(税引前)当期純利益です。
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