四択問題
分野:リスク
個人年金保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 確定年金では、年金支払期間中に被保険者(=年金受取人)が死亡した場合、あらかじめ指定された受取人が既払込保険料相当額から被保険者に支払われた年金額を差し引いた金額を死亡保険金として受け取ることができる。
- 保証期間付終身年金の保険料は、他の契約条件が同一であれば、被保険者が男性のほうが女性よりも高くなる。
- 変額個人年金保険では、特別勘定における運用実績によって、将来受け取る年金額や解約返戻金額が変動する。
- 個人年金保険では、被保険者が保険料払込期間中に所定の高度障害状態に該当すると、以後の保険料の払込みが免除され、直ちに年金を受け取ることができる。
解答
3
解説
本問は、老後の生活資金を準備するための個人年金保険の種類(確定年金、終身年金、変額年金など)や、その仕組み・受取ルールについて問う問題です。
個人年金保険とは、公的年金(国民年金や厚生年金)だけでは不足しがちな老後の生活費を補うため、民間の生命保険会社を通じて自助努力で積み立てる年金のことです。
何歳まで生きても一生涯もらい続けられる終身年金や、被保険者の生死に関わらず一定期間は必ずもらえる確定年金など、自身のライフプランに合わせて様々な受け取り方を選ぶことができます。
- ✕(不適切):「あらかじめ指定された受取人が既払込保険料相当額から被保険者に支払われた年金額を差し引いた金額を死亡保険金として受け取ることができる」という点が誤りです。正しくは「残りの年金支払期間に対応する未払年金の現在価値に相当する金額を遺族が受け取ることができる」です。
確定年金は、被保険者の生死に関わらず、契約時に決めた期間は必ず年金が支払われる商品です。そのため、年金を受け取っている途中で亡くなった場合でも、残りの期間にもらえるはずだった年金を受け取る権利は消滅しません。ただし、支払った保険料の残額が戻るわけではなく、残りの期間にもらえる予定だった年金額を受け取ることになります。 - ✕(不適切):「被保険者が男性のほうが女性よりも高くなる」という点が誤りです。正しくは「被保険者が女性のほうが男性よりも高くなる」です。
終身年金は、生きている限り一生涯年金を受け取れる商品です。生命保険の保険料は統計上の平均寿命(予定死亡率)に基づいて計算されるため、平均寿命が長い(=長生きする確率が高い)女性の方が、保険会社が年金を支払う期間も長くなる可能性が高くなります。そのため、将来の支払いリスクが高い女性の方が、男性よりも毎月の保険料が高く設定されています。 - 〇(適切):記述の通りです。変額個人年金保険は、契約者から預かった保険料を保険会社が株式や投資信託などで積極的に運用する商品であり、その資産は特別勘定と呼ばれる専用の枠で管理されます。運用成績が良ければ将来受け取る年金額や解約時の返戻金が大きく増えますが、逆に運用成績が悪ければ元本割れするリスクを契約者自身が負うことになります。
- ✕(不適切):「直ちに年金を受け取ることができる」という点が誤りです。正しくは「以後の保険料の払込みは免除されるが、年金の受け取りはあらかじめ定めた年金受取開始年齢になってからとなる」です。
個人年金保険の払込期間中に被保険者が高度障害状態になった場合、特約などにより以後の保険料の支払いが免除されるケースが一般的です。しかし、個人年金保険はあくまで老後の資金準備を目的とした商品であるため、保険料が免除されたからといって前倒しで年金がスタートするわけではありません。あくまで契約時に決めた60歳や65歳などの受取開始年齢になるまで待つ必要があります。
田口先生
生命保険には、万が一の死亡に備える保険(定期保険など)と長生きリスクに備える保険(終身年金保険など)があり、それぞれで男女の保険料の大小が真逆になります。
女性は男性よりも平均寿命が長いため、死亡保険においては早く亡くなるリスクが低い女性の方が保険料は安くなります。一方、終身年金保険においては、年金をたくさん支払わなければならない可能性が高い(=長生きする可能性が高い)女性の方が保険料は高くなります。
女性は男性よりも平均寿命が長いため、死亡保険においては早く亡くなるリスクが低い女性の方が保険料は安くなります。一方、終身年金保険においては、年金をたくさん支払わなければならない可能性が高い(=長生きする可能性が高い)女性の方が保険料は高くなります。
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