四択問題
分野:金融
国内の証券取引所における上場株式の取引の一般的な仕組みに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、各選択肢において、株式は内国株式であるものとする。
- 証券取引所の立会取引における上場株式の売買注文のうち、指値注文では、価格優先の原則および時間優先の原則に従って処理される。
- 証券取引所の立会取引における上場株式の売買注文では、成行注文よりも指値注文が優先される。
- 上場株式を証券取引所の普通取引により売買したときの受渡日(決済日)は、原則として、売買の約定日(売買成立日)から起算して3営業日目である。
- 上場株式を証券取引所の普通取引により売買する場合、100株単位での取引となる。
解答
2
解説
本問は、国内の証券取引所における株式の売買ルールに関する問題です。
肢①②で問われている成行注文と指値注文は、株式を売買するさいの代表的な2つの注文方法です。
成行注文は、値段を指定せずに「いくらでもいいから、今すぐ買いたい(売りたい)!」と宣言する注文方法です。一方、指値注文は、「1株1,000円になったら買いたい」「1株1,200円になったら売りたい」と、自分の希望する値段をピンポイントで指定する注文方法です。
- 〇(適切):記述の通りです。証券取引所における指値注文は、オークションと同じ原理で処理されます。まず「価格優先の原則」が適用され、買い注文なら1円でも高い値段を提示した人が、売り注文なら1円でも安い値段を提示した人が優先されます。もし同じ値段を指定した人が複数いた場合は「時間優先の原則」が適用され、1秒でも早く注文を出していた人の取引が優先して成立します。
- ✕(不適切):「成行注文よりも指値注文が優先される」という点が誤りです。正しくは「指値注文よりも成行注文が優先される」です。
証券取引所は、より多くの取引をスムーズに成立させることを目的としています。そのため、値段にこだわる指値注文よりも、「値段はいくらでもいいからとにかく早く取引を成立させたい!」という強い意志を持った成行注文を最優先で処理するルール(成行注文優先の原則)になっています。 - 〇(適切):記述の通りです。証券取引所で株式の売買が成立した日(約定日)に、すぐにお金と株券の交換が行われるわけではありません。実際の決済は、約定日を1営業日目と起算して3営業日目に行われます。つまり、約定日の2営業日後に口座からお金が引き落とされたり、振り込まれることになります。なお、土日や祝日は営業日にカウントされません。
- 〇(適切):記述の通りです。国内の上場株式を通常の取引で売買する場合、その最低売買単位(単元株数)はすべて100株に統一されています。かつては企業によって1,000株単位や1株単位などバラバラで投資家にとって非常に分かりにくかったため、利便性を高める目的で全国の証券取引所がルールを改正し、現在は全銘柄が100株単位となっています(※証券会社独自のサービスである単元未満株取引などは除きます)。
田口先生
株式の売買が成立してから決済(受渡)までに3営業日かかるのは、昔の物理的な株券の名残や、膨大な取引データを証券会社や保管振替機構の間で照合・処理するための事務作業に時間が必要だからです。
なお、かつては約定日から起算して4営業日目に決済が行われていましたが、世界的な決済短縮化の流れとシステムの進歩により、2019年7月から現在の3営業日目に短縮されました。
なお、かつては約定日から起算して4営業日目に決済が行われていましたが、世界的な決済短縮化の流れとシステムの進歩により、2019年7月から現在の3営業日目に短縮されました。
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