2022年1月試験

FP2級 学科試験 2022年1月 問40(過去問解説)

四択問題

分野:タックス

決算書に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 貸借対照表において、純資産の部の合計額がマイナスになることがある。
  2. 貸借対照表における資産の部の合計額は、負債の部および純資産の部の合計額と一致する。
  3. 損益計算書における売上総利益の額は、売上高の額から売上原価の額を差し引いた額である。
  4. 損益計算書における経常利益の額は、売上総利益の額から販売費及び一般管理費の額を差し引いた額である。



解答

4

解説

1.は適切。純資産の部は資本金・資本剰余金・利益剰余金などで構成されますが、利益剰余金のうちの繰越利益剰余金は赤字が続くとマイナスになることがあります。

繰越利益剰余金のマイナス額がその他の純資産の部のプラスの合計額よりも大きくなると、純資産の部の合計額がマイナスになります。

  • 純資産の部(600+400+200-1,400=▲200
  • 資本金(600)
  • 資本剰余金(400)
  • 利益剰余金
  • 利益準備金(200)
  • 繰越利益剰余金(▲1,400)

2.は適切。資産の部の合計額と負債および純資産の部の合計額は必ず一致します。

貸借対照表

3.は適切。売上総利益は「粗利益」「荒利益」と呼ばれることもあります。

4.は不適切。損益計算書の経常利益の額は、営業利益の額に営業外収益・営業外費用の額を加算・減算した額です。

損益計算書
  • 売上高から売上原価を差し引いた残額が「売上総利益」です。
  • 売上総利益から販売費及び一般管理費を差し引いた残額が「営業利益」です。
  • 営業利益に営業外収益を足して、営業外費用を差し引いた残額が「経常利益」です。
  • 経常利益に特別利益を足して、特別損失を差し引いた残額が「税引前当期純利益」です。
  • 税引前当期純利益から法人税等を差し引いた残額が「当期純利益」です。

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