2022年5月試験

FP2級 学科試験 2022年5月 問27(過去問解説)

四択問題

分野:金融

金融派生商品に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 金融派生商品を利用する場合、現物取引を行った場合と同等の投資効果を得るには、現物取引よりも多額の資金を投入する必要がある。
  2. 現物価格の変動による利益と同額の利益が発生するように、現物と同じポジションの先物を保有することなどにより、価格変動リスク等を回避または軽減することを狙う取引を、ヘッジ取引という。
  3. 現物価格と当該現物を原資産とする先物の理論価格との間で価格差が生じた場合、割安な方を売り、割高な方を買うポジションを組み、その価格差を利益として得ることを狙う取引を、裁定取引という。
  4. 先物の将来の価格を予想してポジションを取り、予想どおりの方向に変動したときに反対売買を行って利益を確定することを狙う取引を、スペキュレーション取引という。



解答

4

解説

1.は不適切。金融派生商品の先物取引には、証拠金を預けることによってそれよりも多額の取引ができるという現物取引にはない特徴があり、これを「レバレッジ効果」といいます。

よって、金融派生商品を利用する場合は、現物取引よりも少額の資金で現物取引を行った場合と同等の投資効果を得ることができます。

2.は不適切。現物取引と反対のポジションの先物を保有することにより、価格変動リスク等を回避または軽減することを狙う取引を「ヘッジ取引」といいます。

3.は不適切。現物価格と当該現物を原資産とする先物の理論価格との間で価格差が生じた場合、割高な方を売り、割安な方を買うポジションを組み、その価格差を利益として得ることを狙う取引を「裁定取引」といいます。

4.は適切。スペキュレーション取引は、短期的な売買により利ざやを稼ぐ投機的な取引です。スペキュレーション取引を行う投資家をスペキュレーター(投機筋)といいます。

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